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剛滑り支承
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ダンパー
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復元ゴム製品の状態

これまでの免震工法は右の写真に示すように、基礎コンクリート上に、先の免震装置である
①支持機能:滑り支承・・・・・・約10か所
②減衰機能:ダンパー・・・・・・2か所
③復元機能:復元材・・・・・・・・4か所
を設置し、その上に鉄骨製の土台梁を設置し、その上に木材の土台を載せ、建設します。
そのため、工業製品である免震装置と鉄骨梁を購入して製作する必要があり、これだけでも600万円前後になってしまい、大変高額の費用がかかることになります。
これは、建築費に占める割合は、20%~30%になります。

“Noah System”の原理は、「目玉焼きの原理」なのです。
目玉焼きを作る時、フライパンを揺らしても、玉子はフライパンの上を滑って、一定の場所から動きません。
このように、フライパンの上に、家を建てるのが、“Noah System”なのです。
実際には、家の下に、フライパンと同じ材質のフッ素樹脂加工した鋼板を敷き、その上に建物を建設するというものです。
前述の、免震工法に必要な3つの機能ですが、

もし、住宅がホバークラフト船のように浮いていたら、
地震の揺れを感じると思いますか?
揺れは感じませんよね?
でも、現実にはそんな住宅は存在できません。

フライパンを大きく振っても卵はフライパンの上を滑り、
卵の位置は変わりません。

これは、熊本地震後のアンケート結果でもわかるように、今後、広い意味での“耐震対策”に費やす費用としては、建築費の10%程度、という結果に合致しています。
当社が提案する戸建て住宅向け免震工法”Noah System”は、近代的・先進的技術を駆使したものではありません。
日本古来の伝統構法である”石場建て”を、現代に再現したものです。
”石場建て”とは、古民家園なので縁の下を覗くとわかるのですが、当時の民家の基礎は、柱が石の上にただ載っているだけの物でした。
これが”石場建て”と呼ばれるものなのです。
現代の基礎構造のように、アンカーボルトで地面と完全に固定されていませんから、地震が起きた場合、柱が基礎の石の上を滑り、地震力を上屋に伝えず振動を低減させる役割を担ってました。
現実に、安政の大地震の時に、「家は移動したが潰れずに家族が助かった」という記録も残っています。
これこそが、地震国日本における「先人の知恵」による理想的な建築構法なのです。
”Noah System”は、この”石場建て”を現代に再現したものなのです。







(この下に”すべり材”が設置されている)
[試験施工]
それがNoah System!!
千葉県船橋市にある大学所有の「多入力振動試験装置(二軸振動台)」にて、実証実験を実施しました。その結果、地面の揺れに対して加速度で約1/3に揺れが減少することを確認しました。

小さい揺れの時は共に同じ様に揺れますが、家屋を倒壊させるような強い揺れが生じたときには、家屋は滑り、地面の揺れに対して、約1/3程度の揺れしか生じてないことが分かります。
これは震度に直すと、震度7が4程度になることを示しています。


それがNoah System!!

木造3階建ての耐震等級1程度の住宅に対し、弊社免震材"Noah System"を設置した場合と、通常の耐震構造の場合、との比較を解析した結果です。
地震波は、兵庫県南部地震を入力してます。
解析上でも明らかに、"Noah System"の方が地震に強いことがわかります。
(映像提供:アルキテック株式会社)